No.003 〜 パソコン選びについて 〜
Windows7 64bit版を購入する際の注意点(前編)
さて、初心者講座三回目のお題は、少し前から話題に上がっているWin7 64bit版に関するお話です。
そもそも、ここ最近になるまで、パソコンというのは32bit版というものが主流でした。これは、mac/Winともに同様です。
それが、少し前から、64bitというシステムが出始めてきていて、一般的には、やや定着し始めている。そんな現状(2011年3月現在)だとわたしは思っています。
では、そもそも32bit版と64bit版というのは何か違うのか?というと、それはマシンを構成しているスペックの、主にメモリーといわれる記憶装置部分に大きく関わりがでてきます。
従来の32bit版ですと、このメモリーは、約3GB程度しか使いきれないというシステム上の制限がありまあす。仮にマシン自体に4GB分のメモリーが装着してあっても、そのうちの約1GBは、意味が無いという訳です。
また、メモリーは多ければ多いほど安定した動作をし、また、多くの作業を一度に行えると言われています。例えばCUBASEの動作環境を見てみると、「RAM 2GB以上」と書いてあrますが、これがいわゆるメモリーを最低でも2GBは積んでおいて下さいね。という意味です。ちなみに2GBというと、3年くらい前までは結構最新に近かったと思います。
また、これはあくまで「最低動作保証」であって、らくらく動くということではありません。
実際に、32Bbit版で制作を行っていたわたし自身も、このメモリーの制限に何度も作業効率を落とされ、ずいぶんと困っていました。DTMで使用する最新のソフトは、どんどんと高機能になっており、便利になる反面、マシンのパワーをより多く使用するものも多く、大きな悩みの種だった訳ですね。
CUBSEのみを使った作業であればまだしも、外部のソフトなどをCUBASE等で動かすことになれば、動作の安定は望めません。
そこで、Win7 64bit版の登場に、Winユーザーは喜んだ訳です。なぜなら、64bit版のメモリ制限は、最低でも8GB。場合によっては192GBにも及びます。
これはものすごく大きな違いです。
しかしながら、この64bit版は、一般的には喜ばれるはずなのですが、DTMユーザーにとっては以外な落とし穴がいくつもあります。そのことに関しては、また次回、win7 64bit版を購入する際の注意点(後編)にてお話したいと思います。