No.007 〜 パソコン選びについて 〜
DTMには、どんな構成のパソコンを選んだらいいのか?(HDD編)
さて、DTM初心者講座第7回目は、前回(DTMにはどんな構成のパソコンを選んだらいいのか? メモリ編)に引き続きパソコンを購入する際の構成の注意点、HDD編です。
○HDD(ハードディスク)
HDDとは、ご存知の方も多いかと思いますが、記録スペースを担うパーツです。
身近なところで言えば、USBメモリースティックみたいなものです。メモリースティックも例えば2GBのものや、8GBのものなど、色々なタイプのものがありますが、より多い分量を記録できるものの方がデータをたくさん保存できるわけですから、記録容量が多ければ多い方がより良い選択と言えます。
2011年4月現在では、1TB(1000GB)くらいの容量のHDDなどでもかなり安価で買えてしまうので、一昔前では考えられないほどたくさんのデータを保存することができます。
ですので、たくさんの音ファイルを多く活用、生成する必要のあるDTMではこのような大容量のHDDを購入することをお勧めします。
さらに、HDDには、容量の他に、転送速度(回転数)も確認する必要があります。ちなみに、回転数が速ければ速いほど、データの読み書きは早くなります。
DTM上で取り扱う多くの音ファイルは、HDDに保存されている訳で、それらと頻繁に交信するにあたり、転送速度が大きく関わってくるからです。
つまり、DTM側からの要求の速さに対して、HDD側が追いつけなくなってはいけないということですね。
実際に、最近はとてつもなく大量の音データを高速で取り扱うソフトが次々と出てきており、残念ながら、7200回転のHDDでも転送速度的に足りないものがあります。。
DTMでは、現状7200回転のHDDが推奨されています。5800回転のものもよく販売されていますが、これでは遅いようですので、特に理由が無いかぎりは7200回転のものを購入して下さい。
ちなみに、7200回転以上のものも存在はしますが、ほとんど売ってません。
さらに、次世代のHDDとして、SSDというメモリースティック的な仕様の記録媒体も出てき始めています。仕様上、転送速度はHDDに比べて格段に速いです。
しかし、大きな問題があります。それは、値段が高いということです(汗)
HDDが1TBで1万円前後で買えるものが、SSDとなると、200GB程度でも数万円します、、、
1TBなど考えたら、おそらくPCがもう一台買えてしまいます。
ですので、SSDは、費用対効果を考えるとちょっと現実的ではありません。
速度は本当に魅力的なのですが、たくさんの音データを扱うDTMでは、現状難しいと思います。
さらに、SATAⅢという規格も最近で始めてきました。これは、現在主流となっているSATAⅡという規格の後継の転送システムです。PCとHDDをつなぐ転送システムのバージョンアップと言えるので、これはなかなか期待ができると思います。SSDほどは上がりませんが、以前よりは確実に速いです。
ですが、こちらはこちらで、SATAⅢ対応のHDDがまだ出始めなため、もう少しだけ時間がかかりそうですね。
ちなみに、2011年3月の時点で、SATAⅢ対応のHDDはありますが、回転数は5800回転のみとなっていました。この新規格対応で、かつ7200回転のHDDが、少し先のスタンダードになると、勝手にわたしは思っています。そして、数年後に、SSDの時代になるのではないでしょうか?
次回は、マザーボードに関してDTMにはどんな構成のパソコンを選んだらいいのか?(マザーボード編)にてお話しようと思います。