No.008 〜 パソコン選びについて 〜
DTMには、どんな構成のパソコンを選んだらいいのか?
(マザーボード編)
さて、DTM初心者講座第8回目は、前回、(DTMにはどんな構成のパソコンを選んだらいいのか?HDD編)に引き続きパソコンを購入する際の構成の注意点、マザーボード編です。
○マザーボード
パソコン選びに関して数回に渡ってわたしなりに思う注意点など書いてきましたが、今まで書いてきましたCPU,メモリー,HDDに関しては、おそらく購入の際にとっても重要になってくるパーツなのですが、このマザーボードに関しては、正直少しマニアック?なお話かもしれません(汗)
といのも、このマザーボードというのは、いわゆるPCのパーツをはめ込む基盤(ボード)なのですが、例えば有名なよくあるメーカー(SONYとかSHARPとか?)のPCを量販店などで購入する場合、このマザーボードなどはおそらく気にもされていないことがほとんどではないかと思います。
そこまで気にして購入する人がいないというべきかもしれません。
しかしながら、特にWinに限っては、DTMでの使用を前提にした場合、ここもとっても気にしなくてはならない部分です。
注意する点は以下です。
1.USBやファイヤーワイヤポートがいくつついているか?またはUSBなら2.0等のバージョンの確認。
DTMでは、機材の接続はもちろんですが、ライセンス保護のためのUSBキーなど、結構たくさんのUSBポートを使用します。また、お使いの機材によっては、ファイヤーワイヤーなどの接続を必要とする機材もあるでしょう。更にファイヤーワイヤーの中にも、400という規格と800という規格が出てきていますので、お使いの音楽機材がどの規格で接続するものなのかも、とても重要な部分です。
例えばライセンス系のキーの接続に関して言えば、速度の低下や安定など気にする必要が無いので、足りなければUSBハブをかませて差し込み口を増やせばいいですが、例えばオーディオインターフェースや、外付けHDDなど、DTMの作業の中で頻繁にやり取りをするものに関しては、USBハブでは動作が不安定になったり、速度が足りなくてエラーが出たりと、色々と問題の原因となりますので、購入の際には、注意、確認が必要です。
2.PCIやPCIエクスプレス等のスロットの数やスロットの場所。
PCIというのは、マシンの拡張に関する部分で必要性が出てくる規格です。例えばファイヤーワイヤーのポートがもともとついていないPCにも、このPCIスロットを利用してファイヤーワイヤーポートを増設したりすることが出来たりと、将来に渡って何か接続の必要性が出てきた段階で、重宝する規格です。
わたし自身も、WinのマシンにこのPCIを経由してファイヤーワイヤー規格のオーディオインターフェースを接続しています。
DTMの機材の中でも、例えば録音ですとか、再生ですとか、エラーを極力避けたい部分においては安定した接続を必要とするのですが、そんな時に必要になってきますので、ある程度空きスロットがあるものを選んだ方がいいでしょう。
それと、意外にも適当と言うべきか、マザーボード自体にはPCIがついていても、外側のケースとの型が合わず使えなかったり、PCIに差し込んでいるカードの形がかさばっていて、隣のPCIの場所を邪魔しているなんてことも意外とありますので、気をつけて下さいね。
3.使用している、または使用する予定のある音楽機材との相性。
最後に相性問題についてですが、これは結論から言うと、買って使ってみるしかないといえばそれまでなのですが、例えばわたし自身、マザーボードとの相性が悪いせいで、オーディオインターフェースが正常に使えずに、とっても悲しい思いをしたことがあります。(別のメーカーに変えたら治りました、、)
特にWinに関しては、たくさんの種類のパーツがごっちゃごちゃに組み合わさって売られているため、その組み合わせの全てを検証できるわけはないので、この相性問題に関しては結局は自己責任といいますか、ハズレに当たらないように祈るしかありません。もちろんメーカにクレーム入れても相手にしてはくれません。
また、たとえ同じメーカ同じ型番のマザーボードでも、時期によって当たりハズレもありますので、結局は運となります。
といっても、過去に相性問題でエラー報告が出ていたり、Web等でもたまにそういった情報も出ているので、リスキーと判断できるマザーボードは当然避けるべきと思います。
以上、だんだんとマニアックな話になってきましたが、次回は最後、電源に関してDTMにはどんな構成のパソコンを選んだらいいのか?(電源編)にてお話したいと思います。